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第二章 六の蝶〜鬼と夢と夕月夜〜

مؤلف: 士狼かずさ
last update تاريخ النشر: 2026-01-21 19:16:22
 「足、動くんだ」

 それは、にわかに信じ難いことだった。

 あたしは、今突然に動きをみせた自らの右足に、そっと触れてみる。

 動いた……?

 夢の如くに。

 こんなたった数回……印を切る修行をしただけで、式神の足を動かすなんて。

 「残念! ほんの少ししか動きませんでしたわ」

 「少しって……桔梗さま、ありえませんよ。たった数回の稽古でこんなっ!」

 驚きすぎて、かける言葉がみつからない。千年さまは、残念がる桔梗さまの肩にふわりと手を置いて、語りかけた。

 「桔梗これ、めっちゃ凄いことだぞ!」

 「すごい〜?」

 「ああ、俺がはじめて式神の体を操ったのは、修行をはじめて半年たった頃であったからな」

 「半年、そんなに!」

 「ああ、毎日毎日修行に明け暮れて、半年もたった頃、やーっっと右腕がピクリと動いたのだ」

 そうだ、あたしと出逢う前

 鬼童丸の体を借りてものすごい特訓をした! って耳にした事があったわ。その当時の記憶が鮮やかに思い起こされたのか、千年さまが熱っぽく語りはじめた。

 「もー毎日毎日、この境内で修行してもさ、ぜんっっっっぜん動かなくて。永遠かと思ったぞ」

 「そうなの
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